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’ チヒーロ・カトー ’ がクルマにはねられた瞬間に居合わせた [ ∟地域猫 / 野良猫]

 ’ チヒーロ・カトー ’ が
クルマに はねられた瞬間に居合
わせた
 
09.05.03

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写真は無し。
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いつもどおり この日の夕方、実家へ行くために、
道路沿いガードレール内側の歩道を歩いていた。

車庫の前で、その向こう側の見えないところから
’ チヒーロ・カトー ’ が出て来た。
私が相手のことを好く思っていないことを察知しているらしく、
約2mくらい手前で 腰を引いた姿勢で立ち止まって 私と対峙した。
そのまま10秒間くらい睨み合った。
とっても長い時間だ。
だから 私も立ち止まっていたが、
少しでも私が動いたら 相手は逃げるであろうことは必至だ。
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私の進行方向からは車両の進入禁止だから、
違反車両を除いて 通行するクルマは私の背後からで
私の前方からクルマは来ない。
ただし、その違反車両は多過ぎるくらいで危険なのが実情。
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対峙している約10秒間はクルマが通らなかったが、
背後からクルマが近づく音が聞こえた。
振り返ったら100m弱の距離があった。
道路を横切って逃げるのならば今だゾッ!っとのつもりで、
私は一歩踏み出した。
それでも、逃げなかった。
あぁ もう間に合わない・・・このままクルマをやり過ごさせよう・・・
私は、立ち止まったまま 身体を動かさぬよう注意した。
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クルマが横を通り過ぎる瞬間、アッ! 危ないッ!・・・ ・・・
相手が動いた・・・ ・・・
私の前方5m位で急停車した軽乗用車の向こう側で、
多数の鶏が一斉に騒いだ時に舞い上がる羽毛のように
’ チヒーロ・カトー ’ の身体中の毛が煙のように舞い上がった。
グシャっとする音は聞こえなかったから
車輪に轢かれてはいないらしいことを、
一瞬間と云おうか その短さを例えれば一刹那に感じ取った。
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どのようにしてかは思い出せないが、
クルマの前方から
その背後へ
’ チヒーロ・カトー ’ 飛び出して来た!
俊敏な連続動作で、
道路向こう側民家の庭へ逃げ込んで走り去った。

驚いたドライバーは 既にクルマから降りて、
クルマ後部側へ来ていた。

ドライバー 「ガードレールに隠れて見えなかったし、
      急に飛び出してきたから間に合いませんでした・・・」

「わたしも間近で見ていましたから、当然ですよぉ
   さぞかし ビックリされたでしょぉ
ドライバー 「それでも走って逃げていったから、
       なんとか助かったみたいでホッっとしました
       じゃ それでは」

「どうぞ お気をつけて」
.
私は、良くない事態の方を思い浮かべながら歩き始めた。
車輪に惹かれなかったのが不幸中の幸いだったが、
走って逃げたのは 息絶える直前の無意識の行動ではなかったのか?
逃げ込んだ場所で意識が覚醒するにつれ、
骨折などの激しい痛みが増し
それとともに死に至る・・・あるいは 既に死んだのではないのだろうか?
.
売国奴
チヒーロ・カトー なんて命名したことを悔やんだ。


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